奏作空間

Reading & Creation Space "SOH"

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2015.02.13 Friday
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    『春』要点整理② ー新空間計画の立ち上げー

    2011.05.01 Sunday 23:59
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       ゴールデンウィーク♪ゴールデンウィーク♪
       明日も休み、あさっても♪

       というわけで、その間に僕はせっせと書き溜めをします。

       前回は頭が痛いという理由で要点整理をサボりましたが、今日はちゃんとやりたいと思います。今回は作中で最も古い時間、コイルス社買収から、新空間計画が立ち上がる2026年秋、アニメの最終回から少し後までの出来事を整理しておきたいと思います。

       そこでまずはお詫びから。この過去の出来事の真相を明らかにした宏文の日誌パートがあるのですが(第24話 part0)、当初はこれを『研究日誌2019』としていましたが、それでは時間的が矛盾があると読者の方から感想欄でご指摘をいただいて、『研究日誌2021』に変更しました。僕も相当うっかりしていたと言いますか、確認を怠っていました。申し訳ありません。ざっと読み返したところ、第2部などではこの正しい方の時間設定を踏まえていたので、間違えたのはここだけということになります。ご迷惑をおかけしました。

       この時間設定を念頭に置きつつ、新空間計画の立ち上げまでの紆余曲折をまとめたいと思います。ネタバレ注意ですから、第24話までをご覧になってからこちらはご参照ください。あと、あくまで二次創作としての設定ですから、これをアニメへとつながる正史とは捉えないようにしてくださいね。

       それから、前回は大事な部分を太字にしてありましたが、なんだか読みにくかったので、赤字を使うことにしました。




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      ・2021年 7月 メガマスがコイルス社買収を正式発表
       新空間計画の土台となった研究は、すでに猫目技師と小此木宏文によって進められていた。彼らはイマーゴを利用した電脳医療システムを完成させたが、それはイマーゴを持つ子どもにしか治療できないという欠点を持っていた。彼らはその欠点を補う空間、つまり、万人が半永久的に居続けることができる電脳空間(=改良電脳空間)の必要性を感じていた。
       ところが、その構想中にメガマスがコイルス社を買収。メガマスへの移籍を拒んだ猫目技師は失踪する。残された宏文は、その両方の研究を当分は1人で行うことを決意する。この時、宏文もまたメガマスに対する不信感を抱いていたことから、改良電脳空間に関する研究の一切をメガマスに報告しなかった

      ・2021年 8月 天沢勇子の治療開始
       今後の身の振り方を思案していた宏文の元に、電脳精神医療を受ける最初の患者が紹介される。兄とともに大黒市内の交差点で交通事故に遭ったというイサコだ。イマーゴを有していることが確認できたイサコは、猫目技師と宏文の構築したイマーゴを利用したの電脳医療を受けることになった。
       
      ・2021年 9月 宏文の治療と研究
       イサコの治療が順調に進んでいたので、宏文は改良版電脳空間の研究も並行して行っていた。宏文はこの研究をメガマスには知られまいとしたが、その隠蔽に一役買ったのは彼と親しい間柄にあったメガマス金沢支社研究開発部チーフの平松高雄だった。彼は秘密裏に研究が進められる施設を宏文に用意し、そこで改良版電脳空間の研究を進めさせた。そして、平松は宏文の心中を汲みとり、その研究の詳細を追及することはしなかった

      ・2021年 10月 改良版電脳空間研究の封印・宏文の死
       順調にあったイサコの治療で思わぬトラブルが起き、宏文は彼女を助け出すために彼女の精神空間に入らなければならなくなった。その空間にイマーゴを持たない自分が入ってしまえば、まず助からないと気付いていた宏文は、ここで自分が抱えている研究を誰に託すべきかを考える。彼はまず、自宅の書斎に試作した改良版電脳空間の中に、その研究資料とこの日誌を封印することにした。
       あとはこの空間へのアクセスパスワードを誰に残すかだが、宏文はメガマス関係者に研究を託すつもりはなかった。従って、悪いと思いながも協力者である平松にもその詳細を伝えるつもりもなかった。ただし平松は旧コイルス技師達とのコネもあったので、彼にはなんらかのヒントを残すことにした。それは、コイルス社の技師の中でもごく一部にしか解けない暗号で記されたアクセスパスワードと、”コイルドメインの深部”というキーワードだった。
       しかし宏文は、コイルスの技師でもなく、メガマス関係者ではない第三者に研究を託すのが最善とだと考えた。そこで思い浮かんだのは、彼の後輩で、電脳科学においては名うての存在である小野隆だった。ところが、小野はその時折悪く海外におり、連絡がつかなかったのだ。仕方なく宏文は、その後探しに探して他の研究者にアクセスパスワードを伝えた。(ただし、その研究者は日誌に名前が刻まれていない。アクセスパスワードを伝達する候補として日誌に名前が上がっていたのは、小野のみだった)。
       その後、イサコを助けに行った宏文は、彼女の命と引き換えに帰らぬ人となった。メガマスはこの事故を受けて、イマーゴによる電脳精神医療には見切りをつけ、研究を打ち切りにするという決定を下す。その後、猫目技師と宏文の研究の一部の技術が応用され、現在の電脳医療の基礎が構築されることとなった。

      ・2021年 11月 神崎始動・平松の変心
       宏文の死にあたって、メガマス研究開発部の本部長を務めていた神崎は、彼の残した研究資料を整理し、点検していた。ところが、その資料が不自然に少ないことに彼は気付く。不審に思った神崎が調査したところ、平松が宏文の研究の隠蔽に加担していたことを掴む。平松はそれを認めるが、今となっては失われた研究資料を手に入れる方法はないとする。もちろん、彼が宏文に提供していた研究施設には、資料は残されていなかった。
       神崎は平松の処断を考えるが、しかしそれで失われた資料が手に入るわけではない。そして平松自身も、考えを変え始めていた。
       そう、宏文の死はあまりに突然だった。平松は宏文の研究に目処が立てば、彼とともに他社に移ることさえ考えてもいた。ところが、その宏文が亡くなり、彼の元にはヒントしか残されず、神崎に処断されるのを待つだけの身となった。彼は自分の無力を恥じるも、これまで積み上げて来たキャリアに裏打ちされた自信を失ってはいなかった。彼はこの時、自分自身の手で宏文の研究を継ごうと思い始めていた。もし、メガマスが宏文の懸念したような商業主義に傾倒したとしても、それは自分の手で軌道修正すればいい。何より、宏文の描いた理想が実現できるのは、メガマスしかないと思うようになった。
       その考えを平松は神崎に打ち明ける。神崎も失われた技術に大いに興味を示し、平松と協力し合って研究資料を探すことに決めた。

      ・2022年 コイルス一派の動静
       資料の在処はコイルドメインの深部。それを手がかりに神崎と平松は調査を続けるも、なかなか成果を上げられない。この時点で掴んでいたのは、コイルドメインという空間がどこかに存在し、何らかのアクセス方法があるというぐらいのものだった。
       しかし神崎は、この時妙な噂を耳にした。それは、メガマスの内部に旧コイルスとつながる一派が存在し、メガネの不具合を軸にメガマスを脅すつもりでいるらしい、というものだった。そして彼らも、コイルドメインへのアクセス方法を探っているということを掴んだのだ。
       コイルス一派は、平松とは繋がりのない人間で構成されていた。神崎は平松とも相談し、彼らの動静を見守ることにした。
       すると彼らの手先である猫目宗助は、見事にコイルドメインへの入り口を開いてみせた。正確には、猫目宗助は原川玉子に鍵穴を開かせることに成功したのだ。その時はコイルドメインへの侵入はできなかったものの、神崎は宗助のことを十分使えると判断した。そしてコイルス一派ともども、自らの計画のために利用することにした。

      ・2024年 竹下直樹の卒業論文
       この年の暮れ。1人の大学生が1本の卒業論文を苦心してまとめ上げ提出した。既に来年度から警察官としての人生を歩むことが決まっていた、国際情報通信技術大学の4回生、竹下直樹。電脳体としてなら誰もが永遠に生きることが可能な空間を完成させる技術を提唱した彼の論文に担当講師小野隆は「実現の見込みはないが、将来的に一縷の可能性を残す」として、ギリギリの卒業合格判定を下した。小野はこの時、猫目技師や宏文が研究していた空間の詳細を、まだ知らずにいた。

      ・2026年 9月 コイルドメインへの侵入、封印資料の発見
       ヤサコとイサコが中心となって巻き起こった一連の事件において、神崎達もいよいよその時は近いと身構えていた。金沢で開いたコイルドメインへの入り口。そこからサーチマトンを侵入させた神崎達は、アクセスパスワードを用いずに、ついにその深部に辿り着く。そこから封印された資料と宏文の研究日誌を手に入れた神崎達のサーチマトンは、そこが崩壊する前に悠々と引き揚げる。
       神崎は同時に、泳がせていたコイルス一派にはもう利用価値はないとして、本社を使って彼らをまとめて掃討した。事件の収束に伴って猫目宗助も失踪し、神崎にとっては筋書き通りの展開となった。

      ・2026年 10月 小野隆・香川昭大の招聘、新空間計画始動
       神崎、平松は引き揚げた資料を見て愕然とする。そこには、改良版電脳空間完成への具体的方法が示されていなかったのだ。
       一方、日誌の方を見ると、宏文が研究を託したらしき人物に小野隆の名前があった。神崎は即刻小野に連絡をとってこの研究について訊ねる。しかし、小野自身も宏文達の研究をその時初めて知ったのだ。(宏文は小野に研究を託すつもりだったが、彼が海外にいたために叶わなかった)。
       しかし、小野にはそれが実現できるかもしれないという可能性を感じた。それは宏文達の研究が、直樹の研究に酷似していたからだ。さらに直樹の論文には、宏文達すらも思い至らなかった新しい技術が提唱されており、それを応用すれば十分に改良版電脳空間は構築できると小野は踏んだ。
       そこで小野は、自分が技術指導を行っているアプリコット社から優秀な人材を神崎に紹介した。それが香川昭大(本名:細川亮成)だった。
       宏文が完成を目指した改良版電脳空間は新空間と名称を改められ、ここにその実現を目指す、新空間計画が始動した。
       



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       以上、新空間計画の立ち上げまでの経緯をざっくり振り返りました。次回はここから、プロジェクト"SPRING"完成に至るまでの約半年間を見てみようかと思います。

       それでは、よいゴールデンウィークを。









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