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2015.02.13 Friday
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    あの名作SF映画について語る

    2014.05.04 Sunday 13:01
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      閲覧頂きありがとうございます。

      待ちに待ったゴールデンウィークですね。
      悔いの残らないように、遊ぶ時には遊び尽くしましょうね。

      僕は今ハマっている小説がありますので、
      そちらを一気に読破したいなと思っています。

      さて。今日は趣向を変えて映画紹介といきたいと思います。
      日本アニメ映画の最高峰にして、
      数多の名作が存在するSF超大作、
      『ドラえもん』です。

      笑わないでくださいね。
      結構真面目にそう思っていますので。

      僕自身の話をすると、
      90年代のドラえもん映画は一通り見た記憶があります。
      それ以前のもちょこっと。
      声優さんが入れ替わって以降は、ほとんど見ていないのですが。

      ふと自分が子どもの頃に見ていたのを見返したくなり、
      ネットで評判の高い作品をいくつか見てみたら、
      その完成度にいたく感動致しまして。
      自分の最も気に入った1本をご紹介しようと思った次第です。

      それが映画第13作目、1992年公開の『雲の王国』です。

      (画像を載せようと思ったのですが、うまくいかないので今回はなしで)

      こちらは、ドラえもんのエッセンスがぎっしり詰まっている作品です。
      その上、視聴者をグイグイ引き込むストーリーが展開され、
      伏線の張り方も絶妙で、物語としての完成度が本当に素晴らしいです。

      ドラえもん映画に総じて言えますが、
      特にこの作品は導入部分のワクワク感が良いですね。

      雲の上には天国があると信じていたのび太。
      それをジャイアン達にバカにされ、
      ドラえもんにも「そんなものあるわけないよ」と、
      夢を打ち砕かれます。

      しかし、さすがドラえもん。
      「無かったら自分で作ればいいんだよ」と、
      雲を固めてその上に人が乗れるようになる道具を出してくれます。
      そこから、地形を固めて山や川を作り、
      街やお城、豊かな自然も作っていきます。

      そんな風にのび太とドラえもんが雲の王国を作っていくさまは、
      童心をくすぐられるようで、見ていて本当に楽しいですね。

      序盤はそんな王国づくりに引き込まれますが、
      中盤からは次第にミステリアスに流れていく展開に、
      またぐっと引き付けられます。

      絶滅したはずの古代動物の出現。
      それを追ううちに迷いこんでしまった天上世界。
      そこで出会った天上人は、心優しい一面を見せつつも、
      何かを企んでいる雰囲気。

      そして、物語終盤で天上人の恐るべき計画が明らかになり、
      ドラえもん映画史上でも類を見ない、
      衝撃的なラストへとつながっていきます。

      ドラえもん映画は、勧善懲悪パターンが多いですが、
      この作品には珍しく絶対"敵"というものが存在しません。
      (いるっちゃいるんですが、おまけみたいなもので)。
      その分、終始予想できないストーリー展開を楽しめるので、
      大人が見ても満足できると思います。

      一方、環境問題に強くメッセージを発している本作は、
      説教じみているという批判もあります。
      しかし個人的には、20年以上も前に発せられたこのメッセージを受け、
      自分自身を含めて、今現在どれほどの人が、
      この問題を真剣に考えているのかなと思います。
      ちょっと、自分自身を振り返ってみる良い機会になるんじゃないかと。

      以上で、ざっくりとしたご紹介を終わります。
      ここからは、もっと内容に深く切れこんだ感想を書いていきます。
      ネタバレも含みますので、本作を見てみようかなと思った方は、
      視聴していただいたあとに、目を通してもらえればと思います。


      天上人の恐るべき計画とは、
      大雨で地上の文明を洗い流すというもので、
      それは自分勝手な環境破壊で天上世界をも脅かす、
      地上人への鉄槌だったわけです。

      地上人は一時的に天上世界に保護され、
      文明を洗い流した後、再び地上に戻されると。
      そこからはまた原始時代から文明を築き上げないといけません。

      それを聞かされたジャイアンの、
      「俺達にサルと一緒の暮らしをしろっていうのか!!」
      という叫びは、非常に印象的です。
      自分自身に、この便利で豊かな暮らしを取り上げられればどうなるか、
      ということを突き付けられているような気になります。

      それはもちろん考えられません。
      しかし、このまま無自覚に環境を破壊し続ければ、
      必ず地球は破綻します。

      この作品で、天上世界はある種の未来都市として描かれています。
      環境破壊による天上世界の破滅は、
      未来の破滅を象徴しているような気がします。

      本当に、一人一人の自覚が大切なんだなと思いますね。

      さて。この作品の終盤、ドラえもんは天上人のノア計画に対抗するため、
      天上世界を直接破壊できるミサイルを持ち出します。
      抑止力を持ち、天上人との対等な話し合いをすると。

      まさか、ドラえもんでそんな展開になるとは思いもよらなかったです。
      子どもの時は抑止論など理解しているはずもないので、
      改めて見るとカオスな展開だなと。

      でも、この作品は人間と人間の争いを描いているんですよね。
      天上人のノア計画も、自らを神と言わんばかりの傲慢からくる
      凶行だと思いますし。
      その両者の解決手段が人間的になるのも、
      必然の流れかと。

      ただ、その手段は間違っていたと悔いたドラえもんは、
      自らタンクに突っ込み、雲の王国を破壊してしまいます。
      このシーンはシリーズ屈指の名場面だと思います。

      つまり、ドラえもんは未来のロボットでありながら、
      非常に人間的な、そして人間以上の素晴らしい心を持つ存在だということです。
      この時代のドラえもん映画には、根底にそんなテーマがあるように思えます。

      そして、さらに心を揺さぶられたシーンがあります。
      時間軸が歪んでしまい、
      ノア計画が実行された地上世界に戻ってしまったのび太は、
      大洪水に呑み込まれていく世界に絶望します。

      雲の王国に戻り、もうおしまいだと嘆くうち、
      のび太はあることに気付きました。
      未来があの大洪水によって終わったのなら、
      ドラえもんが存在すること自体が矛盾していると。

      そしてドラえもんのセリフ。
      「そうか。あの大洪水が1つの未来なら、
      僕のいた22世紀の世界も1つの未来なんだ。
      どちらの未来が勝つのかは、今の僕らの頑張りにかかっているんだ!!」

      そう、未来は1つじゃないし、運命なんか決まっていないんですね。
      今の努力次第で未来はいくらでも変えられる。
      ドラえもんという作品の哲学であり、テーマだと僕は思います。

      長くなりましたが、本当に心に残る素晴らしい映画なので、
      他の作品も含め、皆さんも機会があれば改めて見返してみてください。































       
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