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    諸葛亮孔明について 北方『三国志』より

    2014.02.11 Tuesday 22:07
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      閲覧いただき、ありがとうございます。

      あっという間に1月も終わり、2月も半ばにさしかかりました。

      お正月の記事でご紹介した、北方『三国志』。
      現在も絶賛通読中です。

      今回はこちらの本より、諸葛亮孔明のお話をしようと思います。

      『三国志』をまったく知らない方、
      ご興味のない方はごめんなさい。

      また、僕の知っている『三国志』は、
      この北方謙三氏著のものと、
      漫画の横山光輝『三国志』だけですので、
      詳しい方もごめんなさい。

      それでは本題に入ります。

      諸葛亮孔明の一般的なイメージは、
      戦では常に先を読み、
      あらゆる策をもって敵を術中に嵌める、
      スーパー軍師というところでしょうか。

      ある意味、その非人間的な天才ぶりが、
      ネタ化されてもいますよね。

      孔明の実像はというと、
      適正は民政にあったようで、
      軍事的な才能は創作であるようです。

      先にあげた『三国志』のうち、
      北方氏著は後者、横山氏著は前者のイメージに近いです。

      僕はどちらかというと、
      人間味のある北方『三国志』の孔明の方が好きです。

      とはいえ、横山『三国志』の中での司馬懿のセリフ、
      「げえ!! 孔明!!」も捨てがたいですけどね。

      それは置いといて。

      今回孔明をテーマにしたのは、
      僕が北方『三国志』を通読していて、
      彼のどこに凄みを感じたのか、
      お伝えしたかったからなんです。

      それを一言で表せば、
      ”明確なビジョンを描きそれを実行する力”、
      ということになると思います。

      『三国志』における孔明の登場前後の流れを見ながら、
      それを説明します。

      三顧の礼をもって孔明を迎え入れる前の劉備は、
      漢王室の再興という志を持ちながら、
      拠って立つ地もなく、流浪の身に甘んじていました。
      関羽、張飛、趙雲という、
      一騎当千の将軍たちを率いていながらです。

      中国の北は曹操が勢力を伸ばし、
      南は孫家が着々と地盤を固める中で、
      このときの劉備はかなりの閉塞感を覚えていたことでしょう。

      だからこそ劉備は、
      藁にもすがる思いで孔明の草廬を訪れたのです。

      孔明はそこで、
      劉備に「天下三分の計」を示しました。

      僕はこの「天下三分の計」こそが、
      孔明の才智の発露だと思うのです。

      というのも、劉備は志は誰よりも高く、
      それを拠り所に多くの戦を乗り越え、
      幾多の陣営を渡り歩いて、
      この時代まで生き残っていたのは賞賛に値すると思いますが、
      どうも行き当たりばったりなのです。
      先の先まで見据えた行動をとっていたとは言えません。

      そんな劉備に孔明はビジョンを与えました。
      漢王室再興のための、「天下三分」。
      巨大化した曹操への唯一の対抗手段です。

      目からウロコの劉備は、
      以降、自軍の指針を孔明に委ねます。

      孔明はその後、孫家と連合し、
      赤壁で曹操を打ち破り、果ては蜀の地を奪取するに至ります。

      その過程で彼は、
      ”いついつまでに劉備軍がどうなっていなければならないか”、
      というビジョンを常に描いていたことでしょう。

      目的地は「天下三分」、その先の「漢王室再興」です。

      劉備のように志は高くても、
      それだけで成功には至りません。
      もちろん、”志”は成功に至るためには絶対に必要です。

      その次に必要なのは、成功に至るプロセスを、
      明確なビジョンとして持つことです。
      「天下三分の計」に象徴されるように、
      時勢を見る目も大切でしょう。
      その時勢を見る目を養うには、
      情報収集も欠かせません。

      さらに必要なのが、自分で描いたビジョンに向かって
      アクションを起こす、"実行力"になると思います。
      頭の中で描いただけでは、何も状況は変わりません。

      局地的な勝敗よりも、
      自らが描くビジョン通りに劉備軍を導いていった孔明に、
      僕は凄みを感じます。

      ちなみに、曹操はこれらのものをすべて持っていたと、
      言えると思います。僕は『三国志』の登場人物中では、
      彼が最も好きです。

      ただ孔明の場合、その登場の時点で、
      天下の趨勢は曹操に決まりかけていました。
      その状況を打開した彼は、月並みですが、
      やはり偉大だと思います。

      僕も学生時代にこういうことを感じていればな、
      なんて思うことがあります。

      しかし、そう嘆くのも愚かなことですよね。
      孔明の登場は確かに遅かったですが、
      それでも「天下三分」までは彼のビジョン通りに、
      運んだわけですからね。

      どんな状況も必ず開ける。
      そのためには何をしなければならないか。

      それを教えてくれた孔明のお話でした。










       
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