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2015.02.13 Friday
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    登場人物について考えよう イサコ編

    2009.09.25 Friday 21:19
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       小説の方なんですが、最近1話1話が長くなってきてるんですね。意識してるわけじゃないんですが、これまでの流れのおさらいとかも書かなきゃいけないんでどうしても話数が増えるとこうなりますよね。今まではわりと余裕をもって連載できたんですが、最近は更新直前に書き上がる始末で。あんまり書くペースは変わってないと思うのになあ。てなわけで今までは週2本ペースで更新してきましたが、今後1週間に1本しか更新できない時もあるかと思います。申し訳ありませんがご理解ください。

       そして小説の連載が切羽詰まっているっていうのに、こんなブログを書いていていいのかという言葉も聞こえてきそうですが、こちらは小説執筆の気分転換に書いているようなものなので今後も続けていきますよお。今週はイサコについて考えます。

       僕はヤサコよりもイサコ派ですね。あの女王様と呼ぶにふさわしい言動は、とても小学生とは思えなくておもしろいです。フミエがオヤジをしもべとしてこき使ってる以上に、イサコが黒客のことをしもべとしてこき使っているのは微笑ましい?シーンですね。

       ところがイサコだっていつもツンツンしているわけではありません。アニメ7話の廃工場でのお話では京子の窮地を救ったりもしています。本当は優しい子なんですね。ですがそんなイサコに暗い影を落としていると思われる出来事があります。カンナの死です。

       一年前のカンナの死につながった交通事故は、イサコと宗助がキラバグを集めていたことに原因があることはアニメの中で言われています。いくら事故であったとはいえ、知らない少女だったとはいえ、1人の人間の命を奪ったきっかけを作ってしまったイサコは一体どういう心境だったのでしょうか。

       あまりアニメの中ではそういう描写はありませんでした。事情はわかるんですけどね。段々一連の事件の真相が見えてくる中で、実はカンナの交通事故にはイサコが絡んでいるということがわかる。要はそれ以前の段階で、イサコと交通事故の関係をほのめかす場面は作れないわけですよね。だからイサコがカンナの死について考える場面はないのですが、カンナの死を悲しみ、事故の真相を探るハラケンとも対にして見てみたい場面でもあります。まあ実現しても非常に暗い場面になると思いますので、ここは想像の世界にとどめておきましょう。

       しかしイサコは本当に不憫な子ですね。イサコが人とつながり合うのを拒んでいたのは、一方で人を傷つけないため。そして自分が傷つきたくないため。それも兄のことがあったからでしょうか。大切な人を失う辛さを知っているから、同じような体験はしたくないと。学校でもありますよね。昨日まで仲の良かった友達が、急に自分に刃を向け、いじめてくる。あるはずの友情はそこにはなかったということなんですが、イサコも学校生活の中で、そんな体験をしてきた、あるいは見てきたのではないでしょうか。だからイサコはいつも孤独だった。人1人殺めてしまった苦悩を1人抱え込んでしまった。ある意味でそれは好きな人を突然失ってしまったハラケンよりも辛いことなんじゃないかと思うのですが。

       その苦悩の日々を支えていたのは、ひとえに兄の存在だったと思います。正確に言えば、兄の存在を信じていたことになるのでしょうか。すべては兄を取り戻すためにあると、自分が兄を取り戻せば、幾分カンナも浮かばれるのではないか、そう思わなければとても生きてゆけそうにはないと思います。自分がイサコの立場なら。ところがある日突然、兄はこの世に存在しないという事実を突きつけられます。何年間もの努力、苦悩がその瞬間泡のようにはじけてしまったのです。

       自分の無力さに打ちひしがれ、ついには仲間だと思っていた宗助は自分を利用していただけだったことを知ります。そしてデンスケを助けるため、自分は死を覚悟してあっちの世界へと飛び込む...簡単にイサコの半生を振り返りましたが、壮絶の一言に尽きますね。あの場面で死を恐れぬ理由もわかります。

       これが小学校6年生の身に降り掛かるんですから、本当にキツいとしか言いようがありません。あっちの世界で永遠に暮らしたいというのもわかりますよね。出て来たとしても、学校ではミチコを呼び出したと敬遠されますし、兄は戻って来ない。カンナの十字架も背負わなければならない。本当に絶望に近いぐらい辛いことだらけです。ところがさすがは勇ましい子と書いて勇子。ヤサコの必死な呼びかけと、自分に打ち勝ち、無事生還を果たします。その絶望からイサコを救ったのは、本当の人との絆の温かみでしたね。

       まあとりあえず僕の小説でのイサコの登場はまだ先なんですが、登場させるときはこれらの出来事を乗り越えていっそう成長したイサコを書きたいと思いますし、僕もそのイサコを書けるときを楽しみにしています。それでは今週はこの辺で。ばいばいです。
       

       

       
      『電脳コイル』キャラクター論 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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