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2015.02.13 Friday
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    登場人物について考えよう ヤサコ編

    2009.09.19 Saturday 00:57
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       先日の更新において、7/9から2ヶ月以上もの間連載していた小説6〜7話「いざ、決着の時」がようやく終了しました。前後編合わせて10万字を越え、短編小説なら余裕で一本書けそうな分量となり、読者の皆様もさぞやお疲れになったかと思います。オチの方は......かもしれませんが、それも後々の展開に大きく関わっていきます。「正直1話にまとめられたんじゃね?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、書いていて楽しかったので良しとしましょう。

       そしてこのブログの方は早くもガス欠気味で、ネタがなく何について書こうか悩んでいたんですが、とりあえずどんどん書けるようなテーマが必要なので、タイトルのような企画を始めることにしました。そのタイトルも随分ベタなんですが...とにかく電脳コイルの登場人物について考えようということで、それぞれのキャラの雑多な感想を書いていこうと思います。記念すべき第一回は主人公ヤサコ!!

       ヤサコ。うん、彼女は転校生なんですね。こういうのはアニメでは定番でしょうか。最初は大黒市の電脳関係についてはまったく知らなくて、様々な出来事を通して視聴者と一緒に少しずつその世界について知っていくと。特に大黒市なんて、よそから来た子どもにとっては異世界なんでしょうね。メタバグなんてお宝はあるわ、サッチーなんてバケモンがいるわ、イリーガルなんてお化けがいるわですもんね。第1話の最後のセリフ、「いったい...一体どうなってるの?この街は?」というのが印象的なんですが。

       で〜物語はアニメでは約2ヶ月の間で完結すると。ヤサコが転校して来た日の黒板には確か7月4日とありました。物語の終わりが新学期が始まって間もなくということで、まあまあ、時間的は長くはないですよね。人間そんな短い間でもあれだけ成長できるんですね。作り話とはいえ。なによりたった2ヶ月であれだけなじんでいるのがすごいんですが。

       なじんでいるとは言っても、それはフミエとアイコとだけでしょうか。フミエのキャラなら、もっと他に女友達がいて、ヤサコもフミエを通してその人達と仲良くなれると思うんですが。それよりフミエが電脳の世界に詳し過ぎて、女友達と話が合わないと考えるのが自然かもしれません。アイコもそうですし。だからフミエはヤサコを探偵局に参加させ、自分の色に染めようとしたのだと勝手に思っているんですが。つまりフミエは女の子の友達がいるにはいるが、話が合わなくて退屈していたと。そこでフミエはヤサコに自分で電脳についてのイロハを叩き込み、黒客に対抗するための戦力にしようとした。だから転校生のヤサコにあれだけ親切にしていた。ところがそこにイサコというバケモンが現れて黒客を乗っ取って...ってな感じだったに違いない、と僕は想像しています。

       いつのまにかフミエについて書いていました。いかんですね。話をヤサコに戻しましょう。

       それでまあ、ヤサコは前の学校で色々あったようですね。その苦い過去を振り払おうとしていたのか、ヤサコはイサコのようなとっつきにくい子にもどんどん声をかけています。その時はイサコにキツーい言葉を浴びせられて、ちょっと落ち込んではいましたが。でも気持ちはわからなくはないですね。僕は転校の経験はないんですが、中学はともかく、高校に入るとほとんどが知らない人達ばかりで、自分に対する周りのイメージはゼロなんですよね。だからファーストインプレッションが大事と多少キャラにもない振る舞いをするんですが、そういうのは大体うまくいかないですね。ありのままが一番だと思います。

       このブログでも書きましたが、アニメ4話の下駄箱でのヤサコとイサコの会話は、僕の中での印象的なシーンの1つです。あの場面で意を決してイサコに声をかけたヤサコの心中が気になるところなんですが。これも人それぞれ解釈が異なるとは思いますが、ここでは僕の考えるヤサコの心中を書いていきます。

       前の学校でヤサコはマユミという友達がいました。ところがなんらかの事情があってその絆は脆くも途絶え、ヤサコはマユミからいじめられていたと思っています。しかしマユミもヤサコにいじめられていたと言っているので、この認識の違いも問題にはなるんですが、ともかくそれは置いておきます。それでヤサコの中では嫌われるのは怖いという思いが芽生えています。本人がそれを口にしていますが。そこで問題となるのが、ヤサコは何をもってマユミに嫌われたのかと思っているところですね。実際はヤサコの方からマユミから距離をとったというのが真相のようですが、ヤサコはこの時点でそういう認識はないはずです。つまりなんでマユミに嫌われたのか、ヤサコはイマイチわかっていないんですよね。ヤサコは、マユミがキツく振る舞ってくるのを理不尽に感じたのかもしれません。

       そしてあの場面、イサコに手を振り払われたヤサコは、マユミとイサコを重ね合わせて見ていたと思います。ヤサコは「嫌われるのは怖い」と言った後、「でも、それで他の人にキツく当たっても友達はできない」とイサコに言いますが、これはマユミを意識した発言だと思います。ヤサコは次第に孤立していくマユミを、そのように見ていたということですよね。となるとヤサコは、自分にキツい振る舞いをするマユミを、少し哀れんだ目で見ていたのかなあと思います。理不尽な相手の拒絶。その相手の孤立。マユミと姿をだぶらせたイサコには、同じような道を歩んでほしくない。それをなんとかするのは自分しかいない。ヤサコがイサコに声をかけた時、そういう少し上からの目線も交じっていたと思います。もちろん、マユミを失っていた後なので、それを埋め合わせるようにイサコとは仲良くしたいというのもあったと思いますが。

       まとめると、この時ヤサコは人の気持ちを考えてはいたと思うんですね。決して自分の都合だけで友情を押し付けていたのではなくて。ところがその心は少し歪んでいました。それをイサコは感じ取ったのかどうかはわかりませんが、とにかく拒絶します。その後呆然と立ち尽くすヤサコの心中はどうなんでしょう。自分の過去を言い当てられたショックもあったと思いますが、どうしていつもこうなってしまうんだろう?という思いも強かったと思います。ただ「あなたのことを考えてるよ」というアピールだけではどうにもならないことを学んだのではないでしょうか。これをきっかけに、ヤサコは本当の友情について考えるようになったのではと思います。
       
       長くなりましたので今週はこの辺で。ヤサコについてはもっともっと書くことはあると思いますし、もちろん他のキャラでもどんどん書いていきたいと思います。それではまた。


       

       
      『電脳コイル』キャラクター論 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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